最新の医療と設備を駆使し、暖かみのある医療で地域の方々のお役に立てるように努力しております。

膝関節センター

MIS(最小侵襲手術)とは?

Q

MIS(最小侵襲手術)とは?

A

現在の整形外科治療は、機能改善に重点がおかれています。手術治療においても、より早期の機能改善を目標としていることから、手術に伴う体へのダメージ(侵襲)を最小にする努力がなされております。
正常組織にはできる限りダメージを与えずに異常部位を修復する手術法が最小侵襲手術(MIS : minimally invasive surgery)です。

皮膚切開が小さいだけというものではなく、深部への組織侵襲を最小に抑える努力、さらには体に優しい麻酔法、術後の痛みを最小に、などと手術に伴うすべての侵襲を最小にする試みが真の最小侵襲手術と言えましょう。
当院では、このスタンスで患者様の治療にMISを積極的に導入しております。

Q

MISによる人工膝関節手術(TKA)の実際

A

1.3種類の麻酔で体に優しく
手術中および手術後においても体に負担が少ない麻酔法を麻酔科のドクターと常に追求しております。
現在は、2種類の下半身麻酔(脊椎麻酔と硬膜外麻酔)に全身麻酔を併用しています。
3つの麻酔法を併用することで、それぞれの欠点を補うことができ、トータル的に体への負担を最小にします。全身麻酔のみでは、麻酔によって寝ている状態でも膝の痛みは脳に伝わりますので、体への負担は小さいとは言えません。そこで、脊椎麻酔を行なうことで、手術中と手術後2~3時間の膝の痛みを完全にブロックできますので、脳は痛みを感じません。これによって併用する全身麻酔も全身麻酔単独に比べて浅い麻酔で済みます。さらに硬膜外麻酔を併用することで、脊椎麻酔の効果が薄れていくのを補い、術後の痛みを効果的に抑えることが可能です。

2.自己血輸血で体に優しく
手術後には膝の中には血が溜まります。その血を吸い出して6時間以内に患者様に返血する、術中・術後回収血輸血を行ないます。これによって術後の貧血を抑えること、さらには他の人の血液を輸血する可能性を低めることができます。手術の数週間前からご自分の血液を採取して貯血しておくことも可能です。

3.皮膚切開や筋肉へのダメージを最小にして体に優しく
手術操作によるダメージを最小にするために様々な工夫を凝らしております。
従来の手術よりも、皮膚切開や筋肉への損傷が少ない方法は、より高度なテクニックを要します。この方法を行えるのは、経験豊富で膝関節に精通した術者のみとなります。
最も大切なことは、人工関節を患者様の状態に合わせて的確に設置することです。
この重要なことを優先させつつ、体への侵襲が最小に済む方法を用いております。

MISによるTKAの手術の傷